こんにちは。
著者のゆっくんです。
先日、公開した「集客が増えないと嘆くバンドへ」と言う記事が、多くの方からお褒めの言葉をいただきました。
まずはご覧いただいた事に感謝いたします。
さて…今回は「ライブ」について。
やはりバンド活動でバンド自身も、お客さんも一番の楽しみなのがこの「ライブ」の時間だと思います。
インディーズバンドはライブをやってこそ!
という考えを今一度見直した方がいいのではないか?と思う話を聞きましたので、僕なりの考えを書いていきますので、今後の活動に関しての指針の参考になればと思います。
何のためにライブをやるのか?
まずは大前提。
何のためにライブをやるのでしょうか?
「楽しいから」という一個の考えでバンド活動をしている場合(プロでやろうとしている方)に対しては率直に言います。
その考えでは完全にアウトです。
ライブとは音楽の世界においては「興行」であり、もっとも大きなリアクションや収益を取れるための「仕事」なのです。
自分たちが生み出す音楽を生で体感し、その日の記念になるものとしてグッズを買い楽しんでもらう。
これが「音楽」を生業とする際に必要となる「興行」であり、ライブ活動です。
僕個人の考えで言えばライブをやる際に、下記のものを1個でも用意していなければ「やらない方がマシ」だと思います。
・新曲(未発表音源でも可)
・新作(アルバム・シングル問わず)
・新しいグッズ(会場限定など、サイトでは買えないもの)
・対バンからの出演オファー(ノルマなどが安くなる)
この中のどれか1つでもあればライブをやる「価値」と言うものがあると思います。
毎回、同じ会場・同じ曲・同じ演出・同じ対バン。
正直…飽きるし、何のためにやっているのかわかりません。
会場が違えば、周辺の街並みも変わるので待ち時間を過ごすお客さんは楽しめるでしょう。
曲が変われば変化を楽しめます。(これは何年も活動し、かつすでに集客があるバンドのみです。)
なぜ「ライブをやるのか?」の必要性をしっかりと考え、計画をし、実行していかないと…
全てがマンネリ化し、ライブハウスからもお客さんからも飽きられてバンドは潰れます
上記で記載したものの中から1つでも用意があれば、ライブをやる意味はグッと上がると思うので、ぜひ「何のためにライブをやるのか?」を考え直してみてください。
忘れてはいけないもの
これは僕が現役時代の最後に気づいて実行した事です。
やはり「新作」は非常にこだわりましたし、メンバーに渡す「デモ音源」もしっかり曲の世界観が伝わるようなものを用意しました。
おかげさまで「リハーサル」をまとめる事ができ、なおかつライブも短期間でこなす事ができました。
そのために使ったのが「事業計画」です。
先に書いた様にライブとは「興行」であり、バンドにとっては「仕事」です。
その仕事のために…
「何を(What)」
「何日で(How)」
「どこで(Where)」
「どの対バンと(Who)」
「いつ(When)」
を考えなければいけません。(Whyはすでに書いているので省略)
この手の話をすると「そんな細かいことはわからん!めんどくさい!」と煙たがる人は…
辞めた方がいいと思います
それこそ日本においては「イカ天」などが大いに盛り上がった時代「バンドブーム」の時ならば「活動する事が全て!」と言う考えでもいいでしょう。
しかし…「時代が違いすぎ」ます。
「時代」と「音楽」は「生き物」であり栄えもすれば廃れもします。
今の時代はただ「活動」するのではなく、しっかりとした事業計画の元、行動を起こし、修正、実行していく「PDCA」を組み込んだ活動をしなければいけないと思います。
特に、SNSが登場してからの昨今の技術進歩は凄まじく、これに乗りそびれると、大変な痛手を食らう事になりますので、しっかりと学び、活用していく事が大切なのではないかと思います。
僕がバンド時代に読んでおきたかったと思える本をご紹介いたしますのでご参考までに。
有名な「野村証券」の伝説的な営業マンが書き、実践してきた「PDCA」の極意が書いてあります。
これからバンドの活動をされる方はぜひ読んでみてください。
(文面は会社員に対しての言葉がありますが、バンドマンの用語に変換できますので読み進められると思います。)
「自尊心活動」は捨てた方がいい
これは賛否両論あると思いますが…
「うちのバンドはこうだから」という考え。
…必要ですか?
こと、集客する事において。
以前、僕の友人でバンド活動をしている人から「集客のコンサル」をお願いされた事があり提案しました。
コピバンのイベントに出れば?
コピバンのイベントに出て最初の1〜2曲とラストの1曲はコピーをやって、あとはバンドの曲をやらせてもらう。
「自分たちも楽しめて、かつお客さんも楽しくて、初めてのお客さんにがっつり聞いてもらえる」
と言うことを思いつき提案しましたが…
「うちのバンドはそう言う方向性じゃないから…」
はい!?どう言う方向性なのでしょうか?
聞いてくれる方の耳の方向でも違うのか、ライブの時にお客さんに背を向けて演奏するのでしょうか。
僕にはわからなかったんです。
2〜3秒考えてわかりましたが…
「本気のバンド」と「コピバン」が一緒のステージ上がってはいけないと言うふうな考えを持っていた。
という事なんです。
きっとすごい「崇高なもの」でもやっているかの様に考えている方もいますがバッサリ言い切ります。
聞いてもらうお客さんには方向性とか本気で関係ないので
あとは自分たちがどれだけ「本気」を伝える事が出来るかどうかであって
バンドの方向性が違うとか格好つけるのは辞めなさい
もちろん「超メジャーアーティスト」や「事務所所属のバンド」さんは難しいでしょう。
しかし、事務所にも所属していないのならば、やり方は自分たち次第。
You tubeで笑いをとって興味を引いたっていいんです。
大切な事なのでもう一度書きますが。
聞いてもらうお客さんには方向性とか本気で関係ないので
あとは自分たちがどれだけ「本気」を伝える事が出来るかどうかであって
バンドの方向性が違うとか格好つけるのは辞めなさい
そこまで売れてないし、認知もしてもらっていないのだから。
まずは自分の立ち位置を見直すところから始めましょう。
聞いてくれる人がいて、初めて自分たちの作り出した音楽は日の目を浴びるのですから。
より多くの人の目に触れる事が出来る機会を作っていきましょう。
まとめ
ここまで一気に書いてきましたが。
バンド活動は凄くいい事ですし、一生懸命やることは素晴らしいと思います。
ですが、それを「崇高なもの」として考えるのは危険ですので一度立ち止まってみてください。
もしかしたら「考え」がそのまま音に乗って、お客さんに届いているので「集客」が増えないのかもしれません。
大切なのは「聞いてくれる人」「見てくれる人」「ライブにきてくれる人」を増やすこと。
ご参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。