こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回はインディーズバンドのライブ代について。
「えっ?そんなこと今更?」と思われる方が多いと思います。
結構、お金に関しては皆様、デリケートなところなので触れたがりませんが…
あくまでも「仕事」として考えた時に「費用対効果」などは考えなければいけません。
インディーズバンドのライブに誘われた時。
「見に来てくださいね!」と言われますが…
そんな誘い方で行くわけがありません。
一生懸命宣伝をしているのに一向に集客が上がらない。
もしかしたらそこには「お金」も大きく関係していると思われますので、ご参考になれば幸いです。
なぜお客さんが来ないのか?
まず、大前提ですが…
ちゃんと考えたことありますか?
お客さんが来ないのは必ず「理由」があります。
日にちなのか?時間なのか?場所なのか?
僕自身色々と現役の時に考えて至った結論は…
「お金と時間が勿体無い」という結論が「行きたい」という気持ちに勝ったこと。
もちろん、本当に仕事の都合や家族の事情などで見にこれない方もいらっしゃると思いますが…
それさえ除いてしまえばおそらく大半の方の「真意」はこれでしょう。
あとは…「バンド自体に興味がない」
どちらにしてもバンドマンにとっては辛い結論です。
ではなぜ「時間」と「お金」に勝てないのでしょうか?
この2つに関して書いて行きます。
お金に関して
インディーズバンドマンのみなさん。
自分たちのライブ代を「ちゃんと」考えたことがありますか?
おそらく、現在のライブハウスでライブをする際、
お客さんからいただくチケット代は2,500〜3,000円というところだと思います。
では…何分のステージでしょうか?
30分?
45分の3マン?
1時間のツーマン?
もしくは2時間のワンマンでしょうか?
もし、30分のステージだとしたら…
あなたのバンドは日本のトップアーティストよりも高時給です。
※僕が知っているのはB’zで9,500円です。
計算式はこちら。
※近年のメジャーアーティストのライブは約150分。
9,500(円)➗150(分)✖30(分)=1,900円
どうでしょう?
日本最高のセールスを誇り、ロックの殿堂入りを果たし、
グラミー賞を受賞しているギタリストがいて、
誰よりもストイックに活動し、尊敬の念を抱かれているボーカリストがいる。
そのバンドが30分でお客さんからいただいている金額が1,900円。
1時間でやっと3,800円です。
インディーズで「ライブやるから来てよ〜」という簡単な誘い方をされている方々に対して書きますが。
もっとお金の価値を知った上で本気で宣伝しましょう。
簡単な誘いでお客さんが来ると思っているなら辞めたほうが良いです。
僕は現役の頃、これに気づいてからはライブ代が高すぎて嫌でした。
でもライブハウスも経営があります。
スタッフさんの人件費、家賃、電気代、その他諸経費。
都内でやるとしたら、どうしたってライブハウス側からは金額は下げられないのはあります。
では…宣伝するにはどうしたらいいのか?
知恵を絞り出しました。
その結果一番効果的だったのは…
見にくるお客さんに「対バン」のオススメをした。
対バンのライブも楽しんでもらえるように仕掛けることで、
自分たちだけを見てもらわずに、他のバンドの時間も楽しんでもらえるようにしました。
そのためには自分から他のバンドさんとコミュニケーションをとったり、仲良くなって一緒にイベントをできるようにしたり。
やることはたくさんありますが、これが一番お客さんのためにも自分たちにとってもプラスでした。
自分たち以外のバンドも楽しんでもらうことで、
そのイベントに参加する「チケット代」がどんどん安く感じられます。
仮に3時間のイベントに出演しているバンドさんが全部好きなバンドさんでチケット代が2,500円としたら。
お客さんとしては1時間800円。
30分ならば400円という気持ちでライブイベントを楽しむことができるのです。
これは正直に言って「安い」ですよね?
そこのところを踏まえて、ライブを組む際は必ず「対バン」や「イベント」の価値をお客さん側に立って考えましょう。
「自分たちのライブだけ見て欲しい」なんて考えているようでは、お客さんは一向に見向きもしませんのでお忘れなく。
時間に関して
これも先に書いた「お金」のと同じ考えなのですが。
30分ライブのために1時間かけて来てくれる人がいるならば、本当にありがたいです。
ですが、そんなに何回もは来てくれません。
だって、見ている時間よりも移動時間の方が長いんだから。
僕だったら嫌です。
だとしたら、イベント自体に好きなバンドさんが出ている方が嬉しいし、見に行きたいと思えます。
同じことを書いてしまいますが、やはり人にとって「時間」と「お金」は非常に大切なもの。
それを上回るものを提示できないかぎり、お客さんは集まりませんし、見てくれません。
お客さん以上に「時間」と「お金」に関してシビアでいないと
それは「本気」ではなく「趣味」か「遊び」と変わりません。
仕事にするというのはこういう事もしっかりと考えて行動し、
結果をだし、
原因を調査し、
再修正し、
また結果を出す。
これの繰り返しで、少しずつお客さんが増えていくのだと思います。
まとめ
バンドマンだから「音楽」ができていればOKではなく。
仕事でやっていくのであれば、会社員よりも厳しい目で「費用対効果(収支・時間)」を考えなければいけません。
バンドマンって「自営業」ですからね。
売れる・売れないは全部自分たちの責任です。
誰のせいでもありません。
お客さんが来ないのは「自分たちの活動に問題があるから」であり、他にはなんの理由もないのです。
1個1個問題を解決して行き、お客さんがどうすれば楽しんでくれるか?を常に念頭に起き活動して見ましょう!
ご覧いただきありがとうございました。