こんにちは。
著者のゆっくんです。
これは僕の例なのですが、ライブやセッションが終わった後に「ソロ良かったねぇ」と言ってもらえるより「バッキングが本当に良いよね」と言ってもらった方が嬉しいです。
何故かと言うと、僕の専門時代まで話は戻りますが、師事していた先生から…
「音楽で仕事を取りたいならばバッキングを磨きなさい」
と相談した時にガチで回答してもらったのです。
何故バッキングがそこまで大切なのか?を改めて僕なりに説明していけたらと思います。
バッキング=伴奏は曲の9割以上
バッキング=伴奏
伴奏は曲のリードフレーズを除き、ほぼ全編音が入っています。※リードの後ろでも鳴ってますよね。
つまり4分間(J-POPの平均)の間、ずっと伴奏が必要なのです。
たしかにリードフレーズはカッコいいし華型です。しかしバッキング無しのリードフレーズだけだと何か足りないし、カッコ良くない。
歌の後ろも、リードの後ろでも常に音が鳴っている。これが伴奏ですよね。
特に学生時代に仕事が欲しかった僕は、それまでずっとリードフレーズを練習していたんですが、先生から「仕事が欲しければバッキングから」と言われて以来、ひたすらにバッキングを練習しました。
自身のワンマンでもサポート時代のライブでもトータルの演奏時間から見たらソロやリードを弾いてる時間は1割に満たないのです。
他はずっとバッキング。ひたすらバッキング。
リードの練習も大切ですが、まずはバッキングを磨いて1曲を余す事なく楽しめるとより音楽や演奏が楽しいものになりますよ!
BPM=120で5分間8ビート
僕が先生から与えられた課題は「BPM=120で5分間、8ビートを刻み続けなさい」でした。
当時やっていてすぐに気づいたのは…
「楽曲の尺よりも長い時間安定したリズムで弾く事」だったんです。
先程J-POPの平均は4分と書きました。
そうなんです。4分間をまずきっちり弾き切れれば良いんです。常に安定したリズムで。
メトロノームを相手にひたすらパワーコードの循環コードで刻み続ける。録音する。それを聞いてシビアに聞き捉える。
この練習が何より為になりました。
ちなみに僕が専門時代に練習したのはDoobie Brothersの「China grove」とMR.BIGの「Daddy Brother Lover Little Boy」でした。
結局はリズム
バッキング・バッキングと書いていますが何より大事なのは「リズム」なんですよね。
まずはメトロノーム相手にひたすら8ビートを5分間安定して弾く。
次に16ビートでブラッシングなどをしてストロークを体に染み込ませる。
16ビートを実音で弾く。
までが僕が専門時代にひたすらやり続けた事です。
これをやったおかげで本当に一気にリズム感は磨かれましたし、今でもバッキングが楽しくて仕方ないです。
バッキングが良くない人はソロも良くない
これは本当によく言える事で、バッキングが良くないとソロも良くないんです。
何故ならば「音のつなぎ」「離し」「リズムの取り方」「タイムの捉え方」がバッキングを通して体に入っていないからです。
もし自分のプレイで「なんか上手くいかないなぁ」と思ってらっしゃ方がいたら、まずはバッキングに戻ってみましょう!
めちゃくちゃ発見があります。
ソロが上手い人はバッキングも上手い
そしてこれはマジです。
ソロが上手い人はバッキングも上手いです。
先程と逆説で書きますが「音のつなぎ」「離し」「リズムの取り方」「タイムの捉え方」を熟知しているから、リードフレーズが曲に「ノる」んですよね。
僕が好きな人だと…
エドワード・ヴァン・ヘイレン
ジョン・メイヤー
ポール・ギルバート
ヌーノ・ベッテンコート
高崎晃さん
春畑道哉さん
Tak 松本さん
布袋寅泰さん
は本当に緻密なバッキングワークを組みながらリードフレーズも素晴らしく、リズムが素敵です。
ぜひ参考にしていただければと思います。
最後に…
今回はバッキングとソロのどちらが大切か?
と言うテーマで書きましたが、ぶっちゃけて言えば「どっちも大切」です。
しかし、リードのプレイヤーだけ集めても音楽にはなりません。※女子十二楽坊だったら別ですが…(笑)
必ず必要な「バッキング=伴奏」
もし自分の演奏やバンドの演奏を聴いて「カッコ良くないな」と思ったらまずはバッキングから見直してみることをオススメします。
バッキング巧者になったら、本当に音楽が楽しくて仕方がないものになると思います!
僕も日々、精進中です!
ご覧頂きありがとうございました。