こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回はいきものがかりのコピーバンドをやる際にギタリストが必要な機材たちを、ギタリストの視点から描いていきたいと思います。
あくまでも…ギタリストの視点からなので他のパートの事は触れませんが、いきものがかりをデビューからずっと見て聞いてきた経験を持って書いていきたいと思います。
必要なギタリストは…3人!
いきものがかりは現代POPSの中でも、よりメロディアスよりのグループ。
ボーカルの吉岡聖恵さんの歌声、水野良樹さんと山下穂尊さんの作る楽曲とギター、そして数々のサポートミュージシャンによってライブは構成されています。
ここで、ライブの映像や音に注目して欲しいのは必ず水野さんと山下さん以外にもう1人ギターパートがいるという事。
メジャーデビュー間もない頃は水野さんがエレキパートを一人で担っていましたが、会場やグループが大きくなるに連れ、サポートミュージシャンが参加し、より楽曲の音圧や再現度が上がりました。
いきものがかりのコピーバンドをするのであれば水野さん、山下さん以外にもう1人のギタリストの存在が必要です。
それぞれのギターについてはこのあと書いていきますが、本当に担当がきっちり分かれていてリハーサルをする時は楽しいです…が大変です(笑)
水野さんのプレイスタイル
水野さんのプレイスタイルを見てみます。
主にメインパートのフレーズ、パワーコードでのバッキングやローコードのアルペジオなど、バンドで考えられる大まかな部分は水野さんが担当されています。
ソロのある楽曲ではリードフレーズも担当され結構ギターの音もロックな時が多いです。
いきものがかりの楽曲は意外としっかりとした「ディストーション/オーバードライブ」のサウンドのギターが入っています。
特にロック調の「ブルーバード」や「HANABI」などは顕著です。
また、水野さんの機材を拝見するとアンプはFender系のものをセレクトしています。近年ではDiezelのアンプもセレクトされています。
Diezelというとメタリカとかメタル系のアンプ!と思われる方が多いと思いますが、クリーントーンやドライブサウンドは非常に綺麗でめちゃくちゃ良いアンプです。日本では一時「今剛さん」が使用されてました。
アンプで音作りをしている時と、ドライブペダルで作る時があると思いますが、コピーバンドでやるならばドライブペダルでOKだと思います。
使うならばXoticの「BB Preamp」かProvidenceの「Sonic Drive」とTS系のドライブがあればいいと思います。
ただ注意する所は「歪ませすぎてはいけない」という事。
ギターの原音が聞こえるくらいのドライブ感でコードを鳴らした時に適度に歪むくらいです。
また空間系も多く使う事があるのでLine6のHX EffectやBOSSのGT-1000などがあればバッチリだと思います。
ギターの種類に関してはストラトやテレキャスが多いのですが、レスポールや335系のセミアコなど、楽曲によりギターを変えられてます。
いきものがかりのコピバンで使う一本を選ぶならば「テレキャスター」が1番しっくり来ると思いますので、迷った時はテレキャスターを選択した方が良いかな?と思います。
山下さんのプレイスタイル
山下さんのプレイスタイルは一貫してアコースティックギターのストローク・アルペジオメイン。
その分いきものがかりでは欠かせない「ハープ」があります。
意外と慣れるまではコードストロークをやりながらメロディアスなハープを吹くのは一苦労です。
山下さんのギターの種類は多くがドレッドノートタイプ。
しっかりコードを鳴らして、歌のバックを支えるのに適しています。
MartinのD-28系などを参考に予算の範囲でそれに合ったギターを手に入れる事が出来ればGOODです。
サポートミュージシャンのプレイスタイル
さて…いきものがかりの3人目のギター。
それがサポートミュージシャンの方が担当されていますが、このパートが実に難しいのです…
メインパートの水野さんとの音作りの兼ね合いや、オブリガート、スライドギター、楽曲によってはソロも取ります。
しっかりいきものがかりの楽曲を聞き込み、バンドで鳴らした時に「何か足りない」と思われるパートがそのポジションなのです。
僕もコピバンで経験しましたが「こんなにやる事あるの!?」とビックリしました。
ギターの種類は水野さんに寄る所もありますがいろんな種類のギターを使います。
僕は出来る限り色んな対応が出来るようストラトをチョイスしました。
もう一方のギターの方がテレキャスターやレスポールなど「太い音」が出せるギターをお持ちの場合はストラト。その反対でもアリです。
アンプはMarshall系よりFender系のアメリカンアンプの方がアルペジオなどを弾いた時のコンプレッション感があり、よりGOODだと思います。
大切なのは「被らない音作り」
大切なのはギター同士だけでなく、バンドとしての音作りです。
特にいきものがかりの場合は「完全に歌モノ」なので、まずはボーカリストが歌いやすい音をバンドで作ってあげる事が最重要になってきます。
僕がやっていたコピバンでさえボーカル・エレキギター・アコースティックギター・ベース・キーボード・ドラムと6人体制でした。
その中でどうやって「歌いやすい音」を作るか?
これがテーマになってきます。
1番効果的なのはボーカリストに聞くか、スタジオ録音をしてみんなで聞いてディスカッションが良いと思います!
最後に…
日本のPOPSグループの中でも「メロディアス」なグループであるいきものがかり。
実は探ってみるとかなりギターの音にはこだわりがあります。
ライブの映像も含めて、改めてCDなどの音源を聴きそのプレイに注目してみてください!
ご覧頂きありがとうございました!