こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回、レビューするのは前評判や問い合わせが殺到しているKillerの最新機種。
KG-PRIME Thunderwingについて書いていきたいと思います!
僕がこのギターに触れられたのは本当にタイミングが良くて、おそらくまたしばらくは触れられなくなるのでないかと思います。
それくらい注目のギター。
早速レビューしていきます!
Thunderwingとは?
このThunderwingという機種。
大元になってるのはKillerのフラッグシップの「KG-PRIME」でして外観が「Blueberry Burst」というカラーリングがされてます。
恐らくですが、このギターが初めて世の中に登場したのはB’zのLive。
「B’z Live-Gym 2018 Pleasure Tour〜HINOTORI〜」だと思われます。
その後、受注生産の受付が開始されましたが、あまりにレギュラーラインナップの「KG-PRIME」とは仕様が違いサウンドイメージができませんでした。
しかし松本孝弘さんが使用している事により、ギタリスト間ではかなり注目されていた機種だと思います。
大幅に変わった仕様点
・ロングスケールからミディアムスケールへ
・ボルトオンからセット(スルー)ネックへ
・1volumeから1Toneコントロールの追加
・VUネックからCシェイプのネックグリップへ
最も大きいところはこの4点だと思います。
そしてこの4点の変更が本当に大きな恩恵を与えていて、僕個人としては、近年弾いてきたギターの中で1位になる位の衝撃の音でした。
サウンドレビュー!と変更点によるサウンドの違いについて
ロングスケールからミディアムスケールへ
この変更点が本当にKG-PRIMEの可能性と言うか、幅を一気に広げたのではないでしょうか。
レギュラーラインナップのKG-PRIMEはロングスケールの為、サウンドがストラト系の雰囲気を持ってます。
それは歪にしてもクリーンにしても、ストラト特有の「キラッと」したハイレンジと分離の良さが聞こえました。
しかしこのThunderwingはミディアムスケールの為、どちらかと言うとGibsonをはじめとしたレスポール寄りなサウンド。
もっと太くまとまりのある音ですが、ボディがアッシュの事もあり、レスポールでは出ないハイレンジの「キラッと」感は失われずしっかり残っています。
ここが僕の理想の一つで、僕はレスポールの音は好きなのですが、ストラトの持つハイレンジも使いたいというわがまま加減。
このギターは見事のそれを両立してました。
ボルトオンからセットネックへ
この変更点もサウンドには大きく貢献していて、さらには「プレイアビリティ」の向上にも一躍かってます。
KG-PRIME はボルトオンのため、やはりどこかに「ストラトらしさ」がサウンドに感じられますが、Thunderwingは完全にレスポール系のサウンド。
そしてセットネックならではの鳴りと音の密度の濃さ。スルーネックも相まってハイポジションはめちゃくちゃ弾きやすかったです。
1volumeのみから1volume+1Toneへ
この仕様変更もすごく大きな貢献をしています。
KG-PRIMEは1volumeならではのダイレクト感とバイト感が売りで、その仕様だからこそ出てくるあのロックサウンド。
今回のThunderwingはそこに1Toneを加えた事によりサウンドバラエティがより向上してました。
さらにKG-PRIMEと共通してVolumeの追従性がめちゃくちゃ良いです。
かなりGainの高いセッティングで弾きましたがボリュームコントロールでディストーションからクランチくらいまでなら余裕で作ることができます。
そしてToneもハイを切りすぎず、どちらかと言うと絞って行くと「ミドル」が立つ感じでした。
この効果が有れば、ハードロックだけでなくPOPS系の曲にもガンガン使えると思います。
VUシェイプからCシェイプへ
KG-PRIMEと言えば、VUシェイプ!
ローポジションはキツめのVシェイプから12フレット付近よりUシェイプになるという仕様。
今回よThunderwingは一般的なCシェイプで、このネックを嫌いな人はいないと思います。
そして長時間弾いても疲れません。
さらにフレットは少し大きめのフレットが打ってあり、スライドやチョーキングなど全くストレスなく弾くことが出来ました。
Killerのギターのバランスの良さには本当に感動します。
Killer KG-PRIMEのトラディショナル進化系
今回のThunderwingを弾いていて感じたのは「KG-PRIMEをレスポール系の進化」をさせたギターなのかなと感じました。
レギュラーラインナップのKG-PRIMEはストラトをよりアグレッシブに、ハードロックをはじめとした音楽に合わせて。
今回のThunderwingはレスポールのエッセンスを取り入れ、分離感よりも「音のまとまり」を目指したのかなと思います。
もちろんハードロックだけではなく、POPSやBlues、JAZZにも使える汎用性の高さはKG-PRIMEと変わらず継承しています。
その中でもよりレスポール感と言うか、音の密度を求める方には最適解のギターではないかなと感じました。
最後に…個人的な気持ち
最後に僕個人の気持ちを書くならば…
「絶対欲しい」
と心から強く言える一本で、近年たくさんのギターに触れてきましたが圧倒的な感動がありましたし、手元に予算があればその場で手に入れてます。
それくらい素晴らしいギターでした。
高崎晃さん、松本孝弘さんが使用していると言うファンの気持ちを抜きにしてもその事は言えます。
レスポールの様なサウンドを持ちながらストラト の様なハイレンジを持ち、ディストーションやクリーンも素晴らしいサウンドが出せる。
それがこのThunderwingなのでは無いかと思います。
今後も一般販売が続くかわかりませんが、僕は必ず手に入れたいと思いました!
皆さんももし楽器店で見かけたら、一度そのサウンドに触れる事をオススメします!
ご覧頂きありがとうございました!