こんばんは。
著者のゆっくんです。
さて…今回は昨今メインで使用しているCombat製54タイプのストラトについて触れていきたいと思います。
こちらのギター。
このブログでは相当な回数触れていますが、ちゃんとご紹介するのは初。
このギターと出会うまで色んなギターに触れてきたのですが、それまでメインにしていたGibson Tak Matsumoto DCを凌ぐ活躍をしており、2018年はほとんどのイベントをこのギターで行いました。
「全てがはじめまして」のギターがこんなにメインになるなんて思ってなかったので、本当に「出会い」って大事だなって思います。
元々は超レスポールっ子
これは僕の知人に聞いて頂ければ即回答が来ますが…
「ゆっくんのギターのイメージは?」と2016年までに知り合った方なら95%は「レスポール」と言うと思います。
僕自身もギターを始めて高校生で写真のGibsonを買ってからCombatに至るまでほとんどをレスポールでこなしました。
なので、レスポールの良いところも悪いところも知っています。
レスポールの魅力.1 カッコいい
レスポールの曲線美って他のギターには無い美しさがあります。
prayer.comより引用
この曲線美は他のギターにはありません。
レスポールだからこそ美しいと思います。
レスポールの魅力.2 音が太くて温かみがある
そして何よりの魅力は「音」
まるで「ホワッと」したような丸みのある音からディストーションをかけた時の「ズンズン感」まで本当に幅広くサウンドメイクが出来ます。
Guns’n’ RosesのSlashも「レスポールじゃないとダメなんだ」と言うほど素晴らしく温かみのある音が魅力です。
レスポールの魅力.3 ガシッとしたディストーションサウンドのサステイン
レスポールをロック系で使う人が多い理由の一つが「ハムバッカー」ならではの音色だと思います。
レスポール+Marshallという「Rockの最高の組み合わせ」で多くの名曲は生まれてきました。
その代表が間違いなくこの人…ジミー・ペイジ。
中学生の頃、音源と映像を叔父が持っていて観てましたが本当にカッコよかった。
その後、B’zのTak Matsumoto氏がアルバム「Brotherhood」では全てレスポールで録音したとのインタビューを見て、圧倒的なレスポールサウンドの虜になりました。
そうなんです。レスポールには「ストラトが出せない密度の濃いディストーションサウンド」を出す事が可能。
これは一度体感すると、本当に病みつきになる芳醇なサウンドです。
レスポールのデメリットとは?
ここまで本当に代表的な魅力を書いてきましたが、メリットや魅力があればデメリットもあるのです。
何点か代表的なものを書いていきます!
レスポールは重い
多分、レスポールを諦めた方や苦手な方はこの意見が多いのではないでしょうか?
そうなんです…重いんです。
※気持ちではなく、本体の重量が(笑)
最近は4kgを切る個体もありますが、だいたいが4kg以上で、僕が知ってる最重量個体では5.3kgというレスポールも持った事があります。
実際にライブで使ったら…まぁ〜肩がこるし疲れる(笑)
これが敬遠される1個目の要因だと思います。
ハイフレットが弾き辛い
レスポールはカッタウェイの関係上ハイフレットのポジションが弾きづらいです。
特に手が小さめの方にはかなりキツイのではないでしょうか?
でも、あのカッタウェイの接着面があるからこそ、あの豊かなサステインが得られますし、豊かなローミッドが出ます。
これはジレンマですよね…
レスポールの音になる
僕が昨今、ストラトに移行した理由がコレです。
レスポールとストラト。両方とも楽器として完成しているのですが一つだけ「差」があると思ってます。
それは…「レスポールはレスポールの音になり、ストラトはプレイヤーの音になる」という事。
以前、ギター雑誌を読んでいた時に世界的なギタリスト「Jeff Beck」がインタビューで答えていました。
「レスポールよりもストラトの方が【僕の音】が出せるんだ」と。
最初は「?」でした。
(いや…Beckさん。あなたレスポールでめっちゃ名演残してるじゃないですか)と。
でも最新作や、ストラトを使い始めた頃の音源を聴くと、確かにレスポールを使っていた頃よりも音色の幅というか、表現が豊かなんです。
その時にJeff Beckが「ストラトの方が【僕の音】になる」と言っていた理由がわかりました。
レスポールは「レスポールの音」をしっかりと持っていてそれを鳴らしきれるか?が試されるギターだと思います。
ストラトの魅力とは?
では…ストラトの魅力とは?
僕が感じている事ですがここでも代表的なものを書いていきます。
実は音が太い
僕が今のメインストラトを持って1番衝撃だったのがコレ。
クリーン・クランチサウンドで低音弦を「ゴン!」と弾いた時、本当にぶっとい音がアンプから飛び出してきました。
この「輪郭がシッカリとした太さ」はレスポールの「温かみのある太さ」とはまた別物で、ここで好みが分かれるかと思います!
シングルコイルならではの繊細なニュアンス
そしてこれも分かれるところです。
シングルコイルだからこその「タッチ感」と「ニュアンス」の反映の幅広さ。
ハムバッカーはニュアンスが出ない!と言うことではなく、シングルコイルの方が「顕著」に拾い上げてくれるのです。
本当は出力があるほうが拾いそうなのですが、ストラトとレスポールでは、ストラトの方が弾き手のニュアンスをしっかり反映してくれます。
本体重量が軽い
レスポールは4kg平均ですが、ストラトは大体が3.5〜3.8kg位です。
この300g位でもかなり違います。
チリではありませんが、疲労も募ればなんとやら。
エルボーカットやコンター加工もされているので、長時間弾いていても疲れません。
※角が当たらないので抱え込みやすいです。
エフェクト【ノリ】が良い
これもストラトの魅力です。
歪みやコーラスなどのエフェクトのノリがレスポールよりも良い感じがします。
※セッティングにもよりますが…
僕は現在、ギターの直後にJRADのArcherをブースター/Bufferとして入れてます。
そのあとはバンドや状況によりますが、OvaltoneやSuhrの歪みペダルを入れてドライブさせてます。
これでハードロックをやるには十分な歪みを得られますし、フュージョン系の歪みも出せます。
歪みペダルを外せばR&BやJazzにも合うクリーン/クランチも作れます。
この音作りの幅の広さもストラトの良いところですね。
どっちも良いし、どっちも使うのが良い。
ここまで両者の魅力を書いてきましたが、僕が今現在ストラトをメインにしているのは「ニュアンス」が出しやすいから。
と言うのが最たる理由です。
もちろん、状況や求められるサウンドがレスポールの時はレスポールを使います。
ただ今の僕の好みとしてはストラトがメインである事が「楽しくギターを弾いていくためには不可欠なだけなんです。
ただ軸として「自分の音」を出すには、僕はストラトが合ってるという事。
自分の軸が決まるとメインに据えるギター像も見えてきますよね。
ちなみに…僕の次のギターの構想は。
・ピックアップはSSH
・ストラトシェイプ
・ローズ指板
・ボディは出来ればアッシュ系
です。
こんな感じで自分の欲しいギターが明確になると、ギター探しも方向性を見失わずに済みますよwww
そして出会ったCombat Classic 54ST
このギターとの出会いは本当に何気なく、バンド関係の先輩に「ストラトが一本欲しいんですよね〜」と言ったところから…
「じゃあCombat触ってみないかい?」と言ってもらい八王子のショップへ。
社長の本田さんとお話しして「こんなタイプのストラトが欲しい」と話したところ、このギターを紹介してくれました。
ネックは少しVが強めな50年代初期の仕様で、ボディはアッシュ、指板はメイプル、ピックアップはリンディーフレイリンのピックアップです。
購入して2年ほど経ちますが、一切改造やモディファイはなし。
弾き込んでいくほど、ネックとボディの鳴りは整ってきてアッシュメイプル特有の「全帯域に渡りバキっとした」音が出ます。
しかもかなりローが強いです。リアで弾いてもキンキンせずに心地の良いトーンが得られます。
どこの現場、セッション、ライブに持っていっても「どこのギターですか?」と聞いて頂いたり「音がすごい良かった!」と言ってもらえる最高のギターです。
クランチサウンドではピッキングニュアンスを細かく拾ってくれ、ドライブサウンドではストラトらしからぬサウンドを出してくれます。
このギターに出会ってから楽器探しの目線というか考えが変わりました。
それくらいの衝撃のギターです。今の毎日ひたすら弾いています(笑)
まとめ
今回は「超レスポールっ子」だった僕が、ストラトの魅力に惹かれていった理由を書いてきました。
もし今、ハム系のギターを使っていて「ストラトってどうなの?」と思われている方の参考になれば嬉しいです。
もしCombatにご興味を持たれた方はご連絡ください!
ご覧頂きありがとうございました。