こんばんは。
著者のゆっくんです。
今回はバンドでの活動の際に必ず使用する「スタジオリハーサル」の効果的な活用法について書いて行きたいと思います。
あくまでも僕の実体験を基に記載いたしますので、不足点などがあるかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
リハーサルの重要性・やる事
リハーサルに入る前ってなんか楽しみなんですよね。
そのバンドのメンバーでないと生まれない音が出来上がっていく感覚があって、それが楽しくてバンドはやめられません。
本気のプロ志向のバンドやコピバンでも、作業としては下記のものが多いと思います。
ただ「曲を作る」のか「コピーした楽曲を合わせる」のかの違いだけで基本的な作業自体は変わりはありません。
各パートのバランスについて
これはパートのバンマスによりけりなところがあるので一概に言えませんが、僕がリーダーを勤めているバンドにおいてはこのようなバランスでリハーサルをしています。
基準をドラムにします(唯一の生音楽器のため)
また10段階でレベル付をしています。
・ドラム レベル9
・ベース レベル9(バスドラに合わせる)
・ギター レベル7(スネアドラムと同じか少し抑える)
・キーボード レベル6.5~7
・ボーカル レベル8.5~9
みたいな感じで音のバランスをとります。
ギタリストが一段気をつけなければいけないのは「ボーカルの帯域と思いっきりかぶっている」という事。
それを気をつけて音量を出さないとボーカルさんは大変です。
(体が楽器なので負担をかけすぎると壊れてしまいます!)
このバランスでやると、他の楽器も聞こえやすく、かつ自分の音も聞くことができるので、僕はこの方法をとっています。
それでも「ギターの音が聞こえないよ〜」という人は自分の耳の位置までアンプを持ち上げるか、スタンドを使って耳の方向に向けましょう!
そうするとライブ中にマイキングされる音をそのまま聞くことができますので、より効果的にリハーサルができますよ!
楽曲構成・キメの確認と合わせ
コピバンの方はこの作業が主になるのではないでしょうか?
最近はYou tubeの恩恵もあり、Liveの動画を基にコピーをするバンドも増えています。(みんなで同じLiveDVDを持ってれば一番音楽業界的には良いんですけどね…)
本当に準備のいいバンドになると楽曲の構成とかに関しては「譜面」があれば事足ります。
実際に、僕はオファーを頂いていた頃は音源がなく、現場で譜面を頂いて構成を確認し、各セクション毎の「キメ」を合わせることもありました。
でも、趣味や好きなバンドのコピバンをするのであれば構成とかは聞いて覚えているので擦り合わせが完了すれば基本的にはOKかと思います。
あとはバンドでの「キメ」をしっかり決めたりですね。
バンドの呼吸合わせ
「キメ」や「構成」も大事なのですが、僕はこの「呼吸を合わせる」と言う作業が一番大事だと思っています。
ドラマー・ベーシスト・ギター・キーボード・ボーカルがそれぞれのリズム感やタイム感を持っています。
最初はみんなバラバラの呼吸で演奏しているので、この「メンバーそれぞれの呼吸」を「バンドの呼吸にする」にしていく作業がバンドの成功や失敗に直結すると思います。
この呼吸を合わせるって言うのが面白くて、ただ「演奏が上手い人が集まれば良い」という訳ではない感じがします。
その人の人間性だったり、考えだったり…
簡単に言うと「1人の人として」の付き合いが大事なんです。
上手くても人間性が最悪だったりすると、それだけで「なぜか上手くいかなくなる」なんて言うことは多々あります。
逆に「難しいことはできません!」というバンドでも、メンバー間での「尊敬」がそれぞれになるとすごく素敵な音になるんです。
これが音楽の不思議のところです。
なので「バンドの呼吸合わせ(相手を知る)」と言うことは非常に大切です。
JAMをしながら曲を作っていく
これは現在、活動中のバンドさんですね。
例えば、ギタリストやベーシスト。キーボーディストが楽曲の「種(メロディやリフ)」を持ってきて、それを基にJAM(セッション)しながら楽曲を固めていく。
かなりその場的なニュアンスのある作曲方法ですが、これがバンドのマジックを引き起こします。
僕もこの方法で作成するやり方が好きです。
ですが、舵取りをミスるとまとまることが出来ずに良い作品が出来なくなってしまうので、ここはバランスの問題ですね。
それこそ、レジェンドと言われるバンドさんたちはこの作成方法で素晴らしい楽曲を作り、世に排出してこられました。
バンドのマジックを体験するために一回やってみることもオススメします。
スタジオリハでやらない方が良い事
ここからはやらない方が良いことや注意点を書いて行きます。
ギタリスト・バンマスの立場から書くので、他のパートの方にとってためになるかはわかりませんがご参考になれば嬉しいです。
遅刻は絶対にNG
遅刻はどんな世界でもNGな事だと思います。
どんなに練習をしてきても、この「遅刻」と言うものは人の信頼を一撃で壊す破壊力を持っています。
大半の方は一度遅刻をするとしばらくやらなくなりますが、毎回遅刻をさえれる方もいます。
そんな時はすぐにクビにせずにこう伝えてみましょう。
「もしA(遅刻者)が一生懸命練習してきて張り切っている所で毎回遅刻する人がいたらどう思う?」と。
それでも治らない場合はリハーサルの集合時間をその人にだけ「早い時間を伝える」と言うのも手です。
その際はメンバーみんなが同じ認識をしておくことが大事なのでバンドの結束を高めてからやってみてください。
オススメとして、僕はスタジオリハの日は30分〜1時間は早く前ノリしています。早い時間に到着すれば、リハーサルの前に当日のスケジュールや連絡事項、機材の調整なども出来ます。
「早起きは三文の得」ではなく「早入りは三文の得」ですね。
打ち合わせ中に音を出さない
これもよくあることだと思います。
バンドで楽曲の合わせや確認をしている最中に「音を出す」
みんな口に出しては言いませんが、この行為は相当嫌がられます。
どんなに大きい声で話しても、楽器の出力は人間の声など簡単に打ち消します。
そうすると細かい話を遮られ、また説明しなければいけないという二度手間が発生します。
もし打ち合わせ中に音が出したくなったら会話が完了するまで待ちましょう。
その時にどうしても今の音を少し変えたいなどがあれば、メンバーにお願いをして少しだけサウンドチェックの時間をもらいましょう。
この「音を出す」事をみんなに了承を得てから出すだけでメンバー間の関係も良くなります。
もし、現在でも会話の最中に音を出している方がいらっしゃったらぜひ一度みなさんとの会話に巻き込んでください。
曲の練習を現場でする。
これもメンバーからの信頼を失う行為の1つです。
「リハーサルだから間違えても良い」はその通りなんですが、ここで言う練習というのは「間違える以前の問題」とお受け取りください。
僕も過去一度「次回のリハのお題目曲」を勘違いして記憶し、当日の現場で練習をしてしまったことがあります。
本当にメンバーには申し訳なく、その時間があればメンバーみんなで違う楽曲を2〜3回やることが出来たんです。
一人が練習をしてこないことで、円滑にリハーサルが出来なくなってしまうのがバンドの怖い所です。
仕事であれば一人で片付くものはその人のタイムに合わせれば良いのですが、バンドは「チーム」なので一人の足踏みはみんなに作用してしまいます。
そんな事を体験した僕だからこそ言えるのは「メンバーのためにもちゃんとやろう!」という事。
聞きにきてくれるお客さんの前に、まずは「メンバーと最高の音楽を楽しむ」というのが大切で、その姿をみたくてきてくれるお客さんもいますから。
ぜひメンバーと楽しい音楽をやるためにも、事前の練習はしっかりやっておきましょうね。
リハーサルの後について
リハーサルの終わった後「それじゃ!次の予定があるからお先に!」という方がいらっしゃいますが、可能な限りリハーサルの反省会(という名の飲み会w)には参加してメンバーといろんなお話をしてみてください。
もちろん、どうしても外せない予定などの場合はしょうがないのでそこまで無理強いはしてはいけませんよ!
リハーサルを終え、みんながミュージシャンから一人の人に戻り食事やお酒や飲み物を飲みながらくだらない話をする、真面目な話をする、相談事をするなど、この時間がバンドを「強く」して行きます。
これはバンドの不思議なのですが、真剣に音楽に向き合い、過ごした時間が長いバンドは本当に音が良いんです。
きっとその一緒に過ごす時間というものがお互いの事を「尊敬」し「愛しく」思い「尊い」仲間だという事を感じてるからこそ音が溶け合っているのだと思います。
もし今の活動されているバンドに「何か足りないな」とおもったらぜひみんなで食事や打ち上げをしてみてください。
それだけで劇的に変わりますよ!
まとめ
バンドは生き物です。
成長のためにリハーサルという時間を使って、メンバー同士で高め合っていければ本当に有意義な時間を過ごす事が出来ます。
かなりキツめに書いたところもありますが、ご参考になれば幸いです。
みなさんのバンドがより良いバンドになる事を願っています。