こんにちは。
著者のゆっくんです。
前回書いた「効果的なスタジオリハについて〜意識編〜」の続きです。
もしご覧になっていらっしゃらない方はあわせてご覧いただければと思います。
効果的なスタジオリハ
リハーサルを効果的に行うためには、必ず行うべきことがありますので、僕の中で特に重要視している何点かをピックアップしていきます。
持ち物確認はしっかりと
意外とここが抜けてしまう事が多いと思います。
ギタリストに焦点を当てて書きますが、ストラップ、シールド、エフェクター…の電源とかピックとか、カポタストとか、チューナーとか。
ギタリストはいかんせん小物が多いのです。
もちろんベーシストやドラマーも持ち物が多いので、前日には必ず一度チェックしておくのは必須です(笑)
ギタリストならばある程度はエフェクターボードに収納が可能ですが、意外と忘れ物が多いので注意ですね(笑)
可能な限り暗譜していく
これは確実にできた方が良いです。
「意識編」でも書きましたが、リハーサルを滞りなく進めるためには、体に楽曲を染み込ませておく必要があるのです。
これをしないで譜面だけで一流のプレイができるのであれば、間違いなくその人はプロフェッショナルです。すでに売れてる人です(笑)
当たり前のような事を書きましたが、これが出来てない人が意外と多いのです。
メンバーと楽しく音楽をやるためにもまずは事前準備はしっかりとやりましょう!
スタジオの機材を活用する
スタジオには色んな機材が準備されています。
大きいスタックアンプ、ドラムセット、PA機材、ベースアンプ、キーボード。
これらをうまく活用し、そしてスタジオを100倍!いや10倍効果的に行う方法を書いていきます。
ギターアンプはなるべく耳の方向へ向ける
ほぼ9割近くの方がこれをやっていません。
僕はかつて自分のアンプとキャビネット(スピーカー)を持っていた時はアンプの上にキャビネットを置き、可能な限り耳の近くで持っていきリハーサルを行っていました。
そうする事で、自分が出している「リアルなサウンド」を聴きながらリハーサルを出来ます。
これは物理的なお話になるのですが、音は「直進性が強い」もので、アンプから直進方向に進みます。
そこで皆さん。自分のアンプの向きを思い返してください。
足元を通過する形で音は進んでいきます。
なので少し角度をつけて、耳の方向に向けるだけで「自分が出している本来の音」を聴きながら演奏ができます。
足元を通過するような形で音を聞いていると、高域がカットされてかなりマイルドな音になりますので、聴き心地が良いのですがその実、出している音が違います。
なので、本来出したい音を明確にする為にもなるべく耳の方向に向けて音作りと演奏をしてみてください!
これはベーシスト、キーボードプレイヤーにもオススメです。
自分の演奏よりも周りの音を聞く
これは当たり前のようですが、その実ちゃんとできてる人は少ないと思います。
なぜかと言うと「相手の音を聞く」というのは自分のプレイに余裕を持っていないと、周りの仲間のプレイに力を注ぐことは出来ないからです。
その為にも前項で書いた「事前準備」である練習や暗譜をしておくというのはマストな条件になります。
周りの音が聞こえてくるようになると「アンサンブル」という「音の混ざり加減」に意識を持っていく事が出来ますので、メンバー全員がそれを意識し始めると、バンドのレベルが1段階も2段階も上がっていきます!
自分を客観視すること
これが1番難しいんです。
誰だって自分が「出来てない」とは思いたくはないですし、しっかり練習してきたんだから「自分はできてる!」って思いたいですよね。
でも実際に客観視する一番の方法があります!
それは「スタジオの練習を録音する事」
これが1番絶大に効果を発揮します。
「自分を恥ずかしく思うのは自分の未熟を自ら気付き、声に出せないほど反省する」
この「練習を自分で聞く」のは1番良い方法です。
自分達の練習を録音して、自宅で聞き直し「初めて聞いたバンド」の音として聞ける事が、自分の成長につながります。
ちなみにダメ出しをするのは自分に対してだけです。他のメンバーは自分で自分の事を客観視していますので、まずは自身のプレイに集中してくださいね。
目的を明確にする
せっかくスタジオに入ってもただいたずらに演奏していると時間だけがあっという間に過ぎてしまいますので、必ず「テーマ」を持って望むことが大切です。
何のためにリハーサルをするのか?
ライブのためでも楽曲制作のためでも良いですし、ギタリスト個人であれば、音作りのためにスタジオを活用する方も多いと思います。
やはりスタジオで行えることはきちんと明確にして何らかのメモをとっておくのが良いかもしれません。
現代ではEvernoteなどのアプリもありますので、活用されている方も多いと思います。
もしバンドの呼吸合わせなどで利用される場合は、できるだけ録音機器を持ち込んで音を録りながらリハを行なって行きましょう。
その際にオススメなのはZOOMの録音機器。
こちらはバンドのリハやライブをバッチリ録音・録画できるカメラですので本当にオススメです。
ライブを想定したゲネプロを行う
ライブをリハーサルであれば、楽曲の演奏する構成をはじめ、MCや機材の交換、一休みするタイミングなど、意外と細かく決める必要があります。
少し話はそれますが、ライブのMCはすごくタイミングと中身が重要で、ゲネプロの段階で何を話してもらうのか?やどんな話をボーカルさんが行うのか?の確認をさせてもらうことは大切だと思います。
MCのタイミングと話す内容で「お客さんの熱」を上げるも下げるもできてしまうからです。
なので、本当にライブを盛り上げたい方々はぜひMCもボーカルさん頼みにするのではなく、みんなで考えましょう!
正直にかけば「身内ネタ」や「自信がない発言」は見ている側として完全に引きますのでご注意を!
そして、ライブの演奏時間を自分たちで測っておくことも大切です。
ライブには持ち時間があるため、その時間内で終わらせなければなりません。ストップウォッチなどを使って正確に時間を測り、演奏時間の把握をして見ましょう!
まとめ
今回は実践編ということで機材ややることなどに焦点をあてて書きました。
もちろん上記以外にもたくさん執り行った方がよくて効果的にスタジオを利用する方法がありますが、全部は一気にこなしていくのが難しいと思います。
もしご参考にしていただけるのであれば、1つずつ「習慣」にしていっていただければと思います。
みなさんのスタジオ活用が今まで以上に効果的になっていただければ幸いです。