こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回は、James Tyler JapanのStudio Elite HDについてレビューしていきたいと思います。
コンポーネント系の最高峰ブランドの1つ「James Tyler」ですが、僕はあんまり触れてこなかったんです。
周りの友人で使ってる人がいなかったという事と、やはりSuhrとかTom Andersonとかの方がモダンな感じがして好きだったんです。
ただ…ギターの好みは変わるもの(笑)
「ストラトで最高なのが欲しい!!」といういつまで続くかわからない僕の気持ちが最高潮の時に「ゆっくん。James Tylerは?」と言ってもらえた事があり、初めてちゃんと触れに行きました。
ストラトの究極系!?
僕が触れたのはJames Tylerの中でもスタンダードなHDというミッドブースターが搭載されたSSHのモデルでした。
持って見てまず感じたのはバランスが本当に良くて、ネックの馴染みがまるで「吸い付く」様な感覚。
実際に生鳴りも凄く良くて左手とお腹周りにビンビン来ました。
アンプから音を出した時はもう…しばらく悦に浸れる音で、しっかり太さはあるのにクリアなフロント、アルペジオやカッティングで弾いたらたまらないハーフトーン。バランスの良いセンターにしっかりパワーはあるのに分離の良いリア。
全てが綺麗なバランスで作られていて「これがJames Tylerですよ!」とギターに言われている感覚。
僕の持っているストラトも自慢の愛機ですが、また違う次元の音の良さ。
一言で言うならば「全てがクリア」なんです。
ピッキングニュアンスやフィンガリングの全部を反映するのでめちゃくちゃドSなギターですが間違いなく「プレイヤーの全てを映し出してくれる」と思います。
SuhrやTom Andersonとはまた違い、スタンダードなストラトを究極進化させたらこうなりましたよ!と言ったイメージです。
凄く使い勝手のいいミッドブースター
そしてこれも感動しました。
ミッドブースター。
Fenderではクラプトンモデルに搭載されてます。
James Tylerのミッドブースターは本当に使い勝手が良すぎます。
言うなれば「クリーンブースターを常に搭載しているギター」で、ミッドブースターと書いていますが「音のハリ」を際立たせてくれる絶妙なチューニング加減。
フロント+センターのハーフトーンで少しボリュームを絞り、ミッドブースターをオンにしてカッティングなどをするともう笑みが出っぱなしになりました。
この音だけで5〜6時間は弾いていられます。
もちろんリードの時にも凄い効果を発揮してくれますし、リアハム+ミッドブースターでガンガン弾くときなんて「この音で十分だ!」と思わせてくれる素晴らしいブースターでした。
材の違いがしっかりわかる作り
僕はありがたい事にアルダーとマムヨという材の両方の仕様で弾かせていただけました。
アルダーの方がミッドに少し塊があるような音で、マムヨは「これぞJames Tylerの音ですよ!」と言う感じのレンジの広さ。
店員さん曰く、マムヨはバスウッドの性質に近い材でローからハイレンジまでアルダーよりもクリアに出るとの事でした。
ここに関しては個人の好みがあるので、お試し頂いてどちらが好みかを見つけてもらえると良いと思います。
僕はレンジの広いストラトが好きなのでマムヨのストラトがドンピシャでした。
※普段もアッシュのストラトを使っています。
アッシュもレンジは広いのですが、比べるとアッシュの方が「ゴン!」と言ったパワー感がありますがマムヨはその辺がクリアです。
本家USAと比べて
さて…1番気になるのはUSAと比較してと言う事だと思います。
試す時に本家のUSAも触らせていただきましたが、違いは正直あります。
ただこれは本当に「好み」というか、満足度の違いもあるのかなと思います。
本家の方が「暴れる感じ」はありましたが、それが全て良しというわけではなく、アンプから音を出せば双方とも「James Tyler」の音なんです!
後は使う方がUSAにこだわるかJapanが良いか?のところだと思います。
そもそもがギターは一本一本違うので、その好みの中から1番合うものであれば1番良いと思います。
最後に…
初めて触れたJames Tylerというブランド。
もし…もっと早く触れていたら僕の家はJames Tyleryで埋まっていたのではないか?と思うくらいの衝撃がありました。
全ての機能、サウンドがハイレベルで「どこでも使える最高峰」の1つのギターブランドなんだと痛感しました。
もし、バンドの楽曲やセッションなどで「オールマイティなギターが欲しい!」と思ってる方がいらっしゃったら是非試してみていただきたいギターです。
ご覧頂きありがとうございました!