こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回はたくさん練習しているけど、なぜか「上達しない人」へのアドバイス的なものを書いて行きたいと思います。
前回、前々回の記事も合わせてご覧いただければと思います。
前々回 集客が増えないと嘆くバンドへ【営業・マーケティング編】
これからの練習の何かきっかけになればと思います。
※今回はかなり辛辣な文面を書いておりますので、ご気分を害される可能性がございます。ご了承の上、ご覧いただければと思います。
そもそも上手いって何?
音楽において「上手い」ってなんだろう?と考えた事が僕もありまして、僕の結論としては「楽曲をきちんと表現できる実力」だと思っています。
例えば「失恋」の曲を失恋した人の気持ちに沿って表現できるか?という事。
それを表現する時に必要なものが「音感」「リズム」「ダイナミクス」「引き出しの多さ」などが適切に使いこなす事ができるのか?
だと思っています。
上手くならないのは何故なのか?
理由としては何点かありますので、僕がわかる範囲で書いて行きます。
・練習をしていない
・練習の方法が間違っている
・他者承認欲求が強く、自己反省ができていない
・自分の音・周りの音をを聞いていない
などでしょうか。
1つずつ紐解いて行きます。
練習をしていない
これはそもそもテーマにあげるべきなのか考えましたが。
一言で終わってしまいますので(笑)
練習をしていないのは「論外」です。
「忙しいからできない」とかは通用しません。
本当に上手くなりたい人はその中で練習時間を確保して、みなさん日々鍛錬をされております。
もちろん練習をされている方々は「楽しい」「もっと上手くなりたい」という気持ちから行なっているので「練習を練習と思っていない」という事があります。
本当に上手くなりたい方はみなさんこういう思考で練習されております。
練習の方法が間違っている
上手くなるには必ず「ステップ」というものがあります。
例えばギタリストの演奏テクニックで「スウィープ」というものがあります。
2本弦を一気に弾き下ろすの状態から始めて、3本、4本、5本とスウィープの範囲の大きさを広げていくのですが、最初から5本スウィープから行うと確実につまづきます。
なので最初は2本弦からのスウィープから始める事。
ちゃんとメトロノームを使用して行いましょうね!
上記のように練習方法の「ステップ」を間違えると一向に上手くなりません。
練習とは登山みたいなものでしっかりとした「計画」と「段階」を踏んで行きましょう。
一足飛びはないのです!
他者承認欲求が強く、自己反省ができていない
これは心理学的な要素もあるのですが、上手くなるためには確実な「客観視のできる自己批判」が必要になります。
最終項でもありますが「自分の音を聞いていない(録音して録っていない)」という事。
プレイヤーは少なからず、誰かに「認めて欲しい(承認欲求)」があります。僕もあります。
ですが、そこの先に分岐点があります。
それは…
「よかったよー!」「上手くなったね!」「よくできたね!」と他人に言って欲しいのか。
「なんでここでこういう風にできなかったんだ!」と自分で批判できるかです。
例えるなら、小学生の頃100点を取ったらお父さんお母さんに認めてほしくてテストを見せたと思います。でも40点のテストは見せませんでしたよね(笑)
これは自分ができたことに対して「認めて欲しい」という「承認欲求」によるもの。
これと同じではありませんが音楽ではこういう方がいらっしゃいます。
演奏が終わった後に「今日、どうでしたか!?」と感想を聞いてくる人。
安心してください。
誰でも褒めてくれますから
大事なことなのでもう一度書きます。
誰でも褒めてくれますから
ただし…それはあくまで
「演奏が終わったばかりなのに、テンションを下げちゃうのは可哀想だし、何よりすごい気分が良さそうだからここはこう言っておこう」
という気持ちを持っている方がいることをお忘れなく。
練習した結果を見せているのだから「よくやったね〜」と褒めてくれる事はあります。
僕も言われて嬉しいですし、やっぱり言って欲しい。
でも大切なのは「まず自分で思い描いたようにできてなくて悔しい」と感じられるかどうか。
他人の言葉よりも、何よりも、自分に対しての「ダメ出し」が一番成長の糧になります。
これが出来てない人・甘い人はやはり上手くなるスピードは遅いです。
もちろん心から「本当によかったよ!」と言ってくださる方もいます。
それは「演者側から「どうでしたか?」と聞かなくても感想を伝えてくれる方」です。
本当に感動をしてくださった方は、その気持ちを伝えたくて相手側からその感動を伝えてくれます。仮に演者側が練習通りにできずに凹んで反省している時も。
そういうお客さんを「もっと楽しませたい」と思うからこそ、より練習をしよう!って思うようになるのだと思います。
なので「他者承認」よりも「自己批判」「自己反省」をしっかり持つ事が大切かなと思います。
自分の音・周りの音を聞いていない
自分の音を聞いていない
前項でも書きましたが、上手くならない人の多くは録音をして聞き直して「反省」ができていないのだと思います。
聞き直しているけど上手くならないのは「自分に対するダメ出しが甘い」から。もしくは「傷つくのが怖いから」でしょう。
僕は幸いにも10代後半から20代の前半までいろんなライブハウスやバーなどで演奏させていただく機会があり、そこでミスろうものならば「ちゃんと弾け!」とか「舞台から降りろ!」とか声が飛んできましたし、一回ビール瓶が飛んできたこともありました(笑)※実話です。
そのおかげもあり、演奏中に「反省」をすることもできましたし「修正」する方法も会得できました。
もちろん「録音」もして聞き直して自分で凹んでいます。
ダメ出し箇所を書き出し、自分に何が足りないのか?できていないのか?を徹底的に洗い出し練習方法を見直します。
これが自分の音を「聞く」ということ。
自分の音に対して「責任」を持つ事ができれば「修正」することを受け入れ、より「上手くなっていく」と思います。
周りの音を聞けていない
音楽とは「対話」です。
特にピアノでなければ必ず他のプレイヤーと一緒に音を出すことになります。
※ピアノはリード、バック、リズム、ハーモニーを全て一台で演奏できる唯一の楽器です。僕の知る限りは…
特にバンドの演奏になれば他のパートの方やボーカリストと合わせる事が必須になりますが、ここで大事なのは「音を聞くと同時に相手の顔も見れているか?」ということ。
自分だけの世界にどっぷりハマる方が多くいますが、大体の方は上手くないです。
本当に上手な方は「世界にハマっている」のではなく「世界観を作り出しメンバーと共有できている」のです。
そのためには一緒に演奏している人たちがどんな顔で、表情で演奏しているかをしっかり「見る」そして見る事ができれば「聞く」事ができる。
これが「対話」です。
今一度、ちゃんとメンバーの顔と表情をみてあげて下さい。
どんな音が出ているのか?どんな気持ちなのか?それがわからないうちは…
部屋ではなくスタジオやステージ上で「公開オナニ−プレイ(独りよがり)」をしているのとまったく変わりません。
一緒に演奏する仲間を幸せにする事なくして、お客さんを幸せにはできませんし、上達もしません。
しっかり周りの音を聞くように心がけてみましょう。
まとめ
一気に書いてきましたが、これでもまだほんの一部だと思います。
もちろん上記に当てはまっても上手くなる人はいますし、上達する人もいます。
ただし決定的に違うのは「素直」だという事。
音楽に対して、周りに対して、自分に対して。
もしかしたら一番の上手くならない原因は「素直さがない事」かもしれません。
もう一度、自分の練習方法や考え方を見つめ直して、より楽しく音楽を奏でていくために上手くなって行きましょう!
ご覧いただきありがとうございました。