こんにちは。
著者のゆっくんです。
今回はビーイング系のアーティストのサポートをしているギターテックチーム「FAT」さんが作成されているドライブペダル「Dシリーズ」について書いて行きたいと思います。
過去、全てのDシリーズに触れてきた事があり、一時期僕もメインでガンガン使ってました。
もし「本当に良いブースター」が欲しい!
と探している方にはオススメなものでもあるので参考にしていただければと思います。
そもそもFATとは…?
FATさんは元々はギターテックチームとしてB’zの松本さんのレコーディングやライブの時のメンテナンスや音作りをお手伝いしていた「プロ集団」です。
最近は自社製品を始め、様々なイベントも開いて下さりメディアにも取り上げられています。
現在ではビーイング系のアーティストのサポートをされているとの事で、有名な所では「大賀好修さん」の機材なども管理されています。
製品のクオリティは非常に高く、さすが「何万人規模のライブを支えているプロフェッショナルの機材」と思わせてくれるものばかり。
僕が初めてFATさんを知ったのはB’zのライブツアー「GREEN」の時のライブレポートの紙面でした。
その頃は今のように様々なペダルはなく、ドライブペダルが1つ、スイッチングシステムがあっただけでした。
そこから今のように展開されるとは全く予想していませんでした。
Dシリーズの登場
FATさんのDシリーズは「106D」「208D」「310D」「412D」「514D」と過去幾度もマイナーチェンジを繰り返し、現在の使用にたどり着いてます。
有難い事に僕は市販された「106D」「310D」「412D」「514D」と言う全ての機種を所持したり試したり出来てきました。
「〜D」というは最初の1桁はバージョン。後の2桁は製造年というお話を聞きました。
なので最初の106Dは2006年製という事になります。
初めてその姿を見せたのはB’zのツアー「CIRCLE OF ROCK」で使用された「105DV」です。
これはまだ市販化される前の物であり、多分松本さんしか音出しをしていないかと…
その後「MONSTER GARAGE」にて初の市販化された「106D」が登場し、当時のギターキッズ達がこぞって探し始めたんです。
※僕も相当探しました(笑)
それまで、ドライブペダルはKLONのCentaur一択だった松本さんが「新しいペダルを使ってる!」と言うだけで…
「どんなペダルなんだ!?」
「音はどうなんだ!?」
「松本さんが使うんだから絶対に良いでしょ〜!」
と…僕の周りだけでもめちゃくちゃ話題になりましたしwww
どのペダルにも共通しているのは…
では、早速レビューを書いて行きたいと思いますがまずこの大前提が必ずあります。
「後段のアンプやドライブペダルをプッシュする事に特化している」
という事。単体で使うのが前提ではなくアンプの歪みや各ドライブペダルをより強力なサウンドにする事に特化したペダルという感じです。
もちろんクランチ位までの歪みも素晴らしいですが、狙い的にはアンプの歪みをプッシュするのが前提ではないかなと個人的には思います。
106Dについて
最初期の106Dは現在でも非常にレアなもので僕の知り合いの方でも所有されているのは2名ほど。
音としてはDシリーズの中で最も「太い」です。
おそらく一番特徴的なのは「歪み方」でドライブを上げていくとかなりFUZZYな歪み方をします。低域がブワッと広がって行くのですが、トーンをしっかり調整する事でとても気持ちのいいリードサウンドにする事が出来ます。
レスポールにまもちろん合いますがストラト系のギターにもバッチリのペダルです。
※僕はSSHのストラトを使用するときは106Dを使ってました。
310Dについて
106Dから改良を重ねて、発売されたのがこの310D。アルミ削り出しの筐体になり見た目も音もかなりの改善がされました。
まず筐体が変わった事で、ノイズが劇的に削減され、さらにドライブの可変幅も変わってました。
何より前作と違ったのは「圧倒的な音抜け」の良さ。
前作106Dをローファイと言えるならば、310Dは完全なHi-Fiな感じで音が凄いクリアです。
ピッキングのタッチから、フィンガリングまで細かいところを全て拾います。
と言うことは、ミストーンも拾っちゃう感度の良さ(笑)
すごいドSなペダルですが、レスポール系で音抜けを優先される方はまず間違い無いペダルです。
412Dについて
310Dから少し経った後に発売されたのが412D。
この機種が出来た時に僕がある方からお話を伺いまして、その際に言われたのは「310Dを持ってるならば412Dは必要ないですよ」と。
僕自身が作ったものではないので確たる事ではありませんが、おそらく310Dの作りからパーツのコストダウンや基盤などを見直し、市販出来るように作られたテスト作みたいな感じなのかなと。
音としては310Dに見られた「エゲツないほどのギラついた音抜け」がバッサリカットされており、だいぶ落ち着いた印象のペダルで、106Dの方向に近いのですが、音の太さは106Dに軍配が上がります。
次の514Dへの進化の過程が見て取れるペダルです。好きな方は好きだと思います!
514Dについて
現在、FATさんが市販のラインで販売されているペダル。おそらくDシリーズの中で「最もバランスが良い」ペダルだと思います。
歪み方、トーン、太さは過去のどのペダルよりもバランス良く音抜けもしっかりしていて凄く使いやすいペダルです。
歪み自体は本当にブースター/オーバードライブのカテゴリーです。
このペダルの最たる部分は「良いギターと良いアンプがあればペダルはそれをプッシュすれば良い」と言うことに特化していて、色付けが過去のDシリーズに比べて際立っている感じです。
まさに本当のブースターと言えるFATさんのペダルの決定版と言った感じです!
僕も大好きなペダルで、ココイチ!って時には持っていきます。
最後に…
FATさんのドライブペダルであるDシリーズについて書いて来ましたが、今回は全てのシリーズを簡単なインプレッションで書いて来ました。
また別記事でそれぞれのご紹介をしていきたいと思いますが、現在手に入るのは514Dのみ。
他のシリーズはオークションなどで取引されています。
もし、興味のある方は是非触れて体感して見ていただきたい素晴らしいペダルです。
僕のオススメとしては、やはり現行の514Dが良いかなと思います。
一応、現在では最終形にあたりバランスが最も良いので…
松本さんフリーク以外の方にもオススメです!
ご覧頂きありがとうございました!